ごみを大切な資源に変える地球に優しいエコセメント
エコセメントとは、エコロジーとセメントの合成語で、焼却灰等の廃棄物を主原料として製造される、新しいセメントです。
焼却灰はセメントを製造する際に用いられる石灰石、粘土等の成分を含んでいるので、原料として利用できるのです。
エコセメントは(JISR)5214に定められています。
地球環境への貢献
CONTRIBUTION
- 排出処理
- 排出基準を十分に満足する排出処理を行います。
- ダイオキシン対策
- ダイオキシン類は1350℃以上の焼成キルンの中で完全に分解されるため、製品のエコセメントには全く混入しません。
- 徹底した排ガス対策
- 最新の排ガス処理設備により、ばい煙類は排出基準を全て満足しています。
また、キルン排ガスを冷却塔で800℃~200℃以下まで急冷するため、ダイオキシンの再合成は防止されます。
排ガス中のダイオキシンは、ダイオキシン類対策特別措置法で定める廃棄物焼却炉の排出基準0.1ng-TEQ/㎡Nを十分に下回ってます。
エコセメントシステムの特徴
FEATURE
- 1
- 幅広い用途に使用できる安定した品質のセメント
- 2
- 焼却灰中に含まれるダイオキシン類は1350℃以上の高温で処理するために安全に分解
- 3
- 焼却灰中の重金属類は回収・リサイクルされ、新たな廃棄物は発生しません
- 4
- 埋立処分場の延命をはじめ、資源循環型社会に大きく貢献します
品質・安全性
QUALITY & SAFETY
- エコセメントを使用したコンクリートの強度は?
- エコセメントコンクリートは、水セメント比を調整することにより、普通ポルトランドセメントと同等の強度を発揮します。
- エコセメントを使用したコンクリートの耐久性は?
- 屋外に長時間曝露したときのエコセメントコンクリートの乾燥収縮、中性化及び凍結融解抵抗性は、普通ポルトランドセメントと同等です。
- 重金属の溶出は?
- エコセメントコンクリートからの重金属の溶出量は、土壌の汚染に関わる環境基準(平成7年環境庁告示19号)をすべて満足しています。 廃棄物学会によるエコセメント製品の重金属類溶出試験に関する検討委員会報告書(平成12年3月24日)では、諸外国の厳しい溶出試験に拠っても、重金属の溶出について問題の無いことが確認されています。
【太平洋セメント(株)資料より】